ミルシートの主な記載内容
鉄鋼メーカーが供給する鋼材とは
鉄からつくる合金の鋼(はがね)を
板や棒状に加工したものとなります。
そんな鋼材の品質を保証するためには、具体的に
どんな項目の検査や確認が必要となるでしょうか。
ここでは、品質保証の裏付けとなるミルシートの
主な記載項目8つを紹介していきます。
1.証明書の発行主体名
ミルシートの記載内容1つ目、証明書の発行主体名です。
ミルシートとは鋼材の品質保証書ですから
その鋼材を製造した鋼材メーカー名を発行主体名に
記載し、ミルシートの発行元であることを証明します。
ミルシートの様式はメーカー各社で必ずしも統一は
されていませんが、内容的には、商社・注文者
需要家などの一般項目と、製品情報・化学成分
強度などの機械的性質が記載されます。
2.注文者名
ミルシートの記載内容2つ目は、注文者名です。
一般的には工事を発注した施主が注文者となります。
もう一つは、流通業者が鉄鋼メーカーに注文するケースです。
例えば商社が大口需要家と販売契約を結んで鋼材を
継続的に購入したり、あるいは鋼材を買い切り
特約店や中小需要家に直接販売するなどのケースです。
それぞれの流通形態で注文者名が記載されます。
ミルシートの記載内容3:各管理番号
ミルシートの記載内容3つ目は、各管理番号です。
発行したミルシートは規定期間保存されますが
再発行依頼や出荷された鋼材への問い合わせなどが
発生した場合、該当ミルシートを特定しなければなりません。
各メーカーの書式にもよりますが、証明書No.伝票No.
契約No.など、ミルシート発行履歴が追えるような
管理番号が記載されているのが一般的です。
ミルシートの記載内容4:最終的な需要者
ミルシートの記載内容4つ目は、最終的な需要者です。
工事を発注したゼネコンなどが需要者として記載され
工事名も併記されるのが一般的です。
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