造成工事で擁壁が必要な工事や種類、メンテナンスを分かりやすく解説します【その2】

擁壁
コンクリート擁壁の例
コンクリート擁壁の写真
コンクリートブロック積み擁壁の例
コンクリートブロック積み擁壁の例
石積み擁壁の例
石積み擁壁の例

鉄筋コンクリート擁壁の種類

鉄筋コンクリート擁壁には

大きく分けて下記の3種類があります。

いずれも地中に埋まる下部が水平方向に伸びていて

垂直に立つ擁壁が倒れることを防ぎます。

コンクリート擁壁の例
コンクリート擁壁の説明イラスト
一般的に地中部分も含め、擁壁が隣家に
入らないように種類を使い分ける。
敷地条件に応じて使い分けられますが
よく使われるのは敷地を目一杯使いやすい
L型(高い方の土地の上に建てる場合)

逆L型(低い方の土地に建てる場合)です。


5.0


 

擁壁のメンテナンスは必要?

鉄筋コンクリート擁壁やコンクリートブロック積み

擁壁の場合、コンクリート自体の寿命は

だいたい50年と言われています。

そのため経年劣化でコンクリート擁壁が

壊れるということはほとんどありません。

ただし、擁壁には地中に溜まった雨水を抜くための

水抜き穴が開けられますが、土の中の水がうまく

抜けないとその水圧が擁壁を壊す可能性があります。

「大雨の後にきちんと水が抜けているか

水が抜けていない穴と、大量に水が出る穴など

バラツキがないか、引き渡し直後と比べて

そうしたバラツキに変化がないかなど

水の出方を定期的に

チェックしておくとよいでしょう。

もしも変化があるようなら

施工会社に相談するようにしましょう。

一方、石積み擁壁は50年以上前に

多く用いられていた方法です。

建て替えや中古住宅を購入する場合に

注意したいのは、石積み擁壁が現在のがけ条例の

基準を満たしていないことが多いことです。

その場合は、改めて擁壁工事が必要になります。

擁壁の水抜き穴の写真

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