山留工事の必要性は?工事の種類や費用など分かりやすく解説!【その4】

山留工事の種類とコスト

山留め工事の費用

全ての工事の内訳と同じように

費用がかかる項目があります。

1.材料費2.工事費3.諸経費

大きく3つの項目からできています。

1.材料費

材料費の多くを占める鋼材は、できればリースとなります。

つまり、仮設中に借りて工事が終わったら返すということです。

打設して、打設したまま敷地に残して返さない場合には

その鋼材は買い取りとなります。買取になれば

リースよりも高くなります

また、材料費の中にリース代の他に鋼材の運搬費がかかります。

期間1~2か月程度の山留めの場合には

鋼材のリース代よりも運搬費の方が高いです。

2.工事費

工事費は、工事をする職人の人件費や工事にかかる費用です。

打設工事費、支保工設置費、引き抜き工事費などが含まれます。

一般的に材料の量が増えるとその分工事費も増えます。

敷地が狭かったり、敷地までの道路が狭い場合には

材料が細かい材料で運ばれてくるので

現場の工事費は2~3倍になることもあります。

3.諸経費

山留め工事費の1~2割程度です。

会社を存続させるための工事利益もこの中に含まれます。


5.0


 

費用(コスト)の事例

よくありそうな事例として次のような山留を計画するとします。

掘削する必要がある深さを地下室を

つくる場合と想定して3mくらい。

その場合には、その深さと同じくらいの

根入れが必要になります。

しかし、その計算は

地盤調査を行った結果をもとに計算します。

1.材料費

鋼矢板をⅢ型。腹起しと切梁をH350と想定し

計算すると、鋼矢板は28.63t。

その他腹起し切梁等の鋼材で約5.2t。

運搬費を7tトラックで搬入と搬出で

計算すると22台くらい必要になります。

で、160万円~200万円くらいでしょう。

2.工事費

同じく、160万円~200万円くらいでしょう。

3.諸経費

全体工事費の1~2割程度であると計算すると

4.合計山留め工事費

上記の金額幅で計算すると350万円~480万円

くらいの金額になってきます。

上記の金額は、あくまでも純粋に山留にのみかかる

費用の計算ですので、その他に土の掘削埋め戻し

水替え費敷き鉄板敷地条件などの費用を合計すると

実際にかかる合計費用は、その2~3倍になりますので

山留め工事が必要な場合には

早めにご検討し、全体の費用を抑えておくことが大切です。

コメント